
アルト・ジャン・エティエンヌ・アルノー(Bernard Jean Étienne Arnault)はフランスの実業家です。LVMH及びクリスチャンディオールの大株主であると同時に、両者の取締役会長兼CEOです。
世界的な富豪として知られ、雑誌フォーブスの2021年度世界長者番付において、世界で3番目の富豪と推定されています。
ベルナール・アルノーのデスク

デスクはとってもきれい。

多くの写真が上目遣い気味なのが気になります。
ベルナール・アルノーのニックネーム:「カシミヤを着た狼」「ターミネーター」

LVMHを通じてルイ・ヴィトンやディオールなど、多くの高級ファッションブランドを手中に収めていることから「フランス・ファッション界の帝王」「ファッションの法王」などの異名を持つベルナール・アルノー。

一方で、その冷徹かつ攻撃的な経営姿勢や買収を決断した企業・ブランドをことごとく手中に収めるさまから「カシミヤを着た狼」「ターミネーター」などの異名も持ちます。
やり手ですね。
LVMH傘下のブランド

ファッション界で以下のブランドがLVMH傘下になっています。
- LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン)
- Dior / Christian Dior (ディオール/クリスチャン・ディオール)
- GIVENCHY (ジバンシー)
- FENDI (フェンディ)
- LOEWE (ロエベ)
- CELINE (セリーヌ)
- PATOU (パトゥ)
- EMILIO PUCCI (エミリオ・プッチ)
- KENZO (ケンゾー)
- Loro Piana (ロロ・ピアーナ)
- BERLUTI (ベルルッティ)
- Donna Karan (ダナ・キャラン)
- MARC JACOBS (マーク・ジェイコブス)
- Thomas Pink (トーマス・ピンク)
- StefanoBi (ステファノ・ビー)
- Nowness

ティファニーもLVMHの傘下に入ることが決まりました。
酒類ではドンペリ、ヘネシーなど70種類超えの有名ブランドを傘下にしています。

ブランド帝国を築くきっかけとなったタクシー運転手の言葉
アルノー氏が買収によってブランド帝国を築いていくきっかけと言われているのが、NYでタクシーに乗った際に運転手が発した一言だったそうです。

「(フランスについては)大統領の名前も知らないが、クリスチャン・ディオールは知っているよ」
大統領を知らなくてもブランドの名前は知っている。
そのことから、フランスのブランドビジネスは多くの可能性を秘めているとアルノー氏は考え、冷徹冷淡といわれるカシミヤを着た狼に変身していったのです。
ベルナール・アルノーの名言
デザイナーに向けての言葉です。

ブランド・ビジネスの創造性はマーケティングに優先する。
経営意識が先行すると満足の行く成果など得られない。
だから、マーケティングに左右されない強烈な個性のデザイナーを選んでいる。
マーケティングを気にするデザイナーはどんなに才能があっても、ブランドに寄与する商品は作れない。ブランドに革新性をもたらすには、そういう本物のクリエイターが必須なのだ。
ベルナール・アルノーのおすすめ本:ブランド帝国LVMHを創った男 ベルナール・アルノー、語る
インタビュー形式で読んでて面白かったです。
フランスの政治経済や他の成功者についても知ることができるので、有益な書籍です。
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